谷川俊太郎
喫茶店で読んでいた雑誌で見つけた、谷川俊太郎氏の詩です。
大きな政治に小さい大臣大きな経済に小さな社長ビックデータに小さな呟き一匹狼ならぬ一匹羊で私は人類の滅亡よりも一人のあなたを失う方が恐ろしいSNSに目をつむり夏の緑に目を見張る山川草木が自然ならブラックホールも自然です鯨が自然でウイルスも自然ホモサピエンスの私も自然神と言わずにマイメーカーと映画の中でヒーローが言ういのちのなんと多様なことかそこでは善もなければ悪もないはず老いたおかげで死ぬのも自然未来はどうやら底が抜けてるー底抜け未来ー谷川俊太郎作