「チャンスはピンチの姿をしてやってくる」
天海祐希さん主演「トップキャスター」の中のセリフです。
先月末ごろ 確かにそういうことがありました。制作の仕事で今まで作ったこともないタイプの制作依頼があったのです。
どうしよう・・・と思いました。
引き受けても出来ないかもしれない。
でも経験のないことだから挑戦してみたいという気持ちが心の中に強くあったのも事実でした。思い切って引き受けたものの 数日は作業に手がつけられませんでした。幾晩も考えました。出来なかったら「ピンチ」だな。
いい年齢になっているのに 初めてバイトをする高校生みたいにドキドキしていました(笑。
いい経験になると依頼された当初は思ったけれど 出来なかったら・・・。
お断りしなければならない状況が頭に浮かぶし、その不安のような気持ちの塊が何日も心に重くありました。
クリエイターでなくともこういうシーンはあることでしょう。これを幾度クリアしていくかがその人の人生において大きな力になるはず。
新しいことに挑戦するというのは年齢が上がってくると億劫になりがちです。今までやってきた流れでこなしていれば安心だし、それでいいんじゃないかと思いがち。
生活の中でも怪我や病気、事故などの後で新しく自分を見直さなくてはならない時、新しい世界にためらいがちにもなります。幾つになってもやってみようという気持ちを持ち続けていたいもの。
以前、高齢で亡くなられた作家さんが向こう30年分の制作用の材料をアトリエに保存していたという話を聞いたことがあります。まだまだ、作りたいものがたくさんあったのだな、若々しい気持ちのまま亡くなられたんだなと思いました。
仕事が終わり、さあ また新しい気持ちでマドレーヌちゃんのお洋服を考えようと気持ちが新しくリセットされました。